AZUL「アズール」の匂いと香水を解説
AZUL by moussy(アズール)とは?
ショッピングモールなどに出店している若者向けのファッションブランド。
黒っぽい外観と、薄暗くダークな店内、そして漂ってくる独特の匂い。
洗練されたモード系のファッションがめちゃくちゃカッコイイお店です。
レディースがメインですが、メンズもあります。
ショッピングモールを歩いていたら、何だかいい香りがしてきて、どこから匂ってきているのかと探してみたらこのお店だったというケースが多いようです。
この匂いによってお店を知るきっかけとなり、ここの洋服にハマる人が増えたといってもいいと思います。
このブランドが誕生してからすでに10年以上が経過しましたが、今もまだまだ人気のあるショップです。
アズール店内はどんな匂い?
このお店が放つ香りが人を惹きつけ、人気となったと言っても過言ではありません。
超音波式のアロマディフューザーを使って、店内・店外に香りを拡散させていたそうです。
それだけ多くの人を魅了した香りとなると、どんな香りなのか気になりますよね。
ただ注意しなければならないのは、2008年のオープンから2013年までの5年間の匂いと、5周年を記念してリニューアルされた匂いは違うということ(2013年の途中から2018年3月まで)、そして最後にまたオープン当時の匂いへと戻ったことです。
最近は香害問題などから香りが苦手なお客様やショッピングモール側からの意向もあるようで、2022年のある時期からアロマの使用を終了したそうです。
アズールに行っても匂いが全くしないと思った人も多かったと思いますが、とても残念なことですね。
もしアロマの拡散が再開された時にはこの記事がお役に立てると思いますし、「あの頃のAZULの匂いの香水が欲しい」という人にはぜひ最後まで読んで頂ければと思います。
オープン当初のAZULの匂いとは?
最後に使用されていた店内の匂いであり、オープン当初にも使われていた匂いです。
2008年~2013年、2018年~2022年の香りということになります。
香りは、爽やかさと適度な甘さ、すっきりとした透明感も感じられるのに、どこかエロスも感じるセクシーな香り。
ダークでクールな店内にもベストマッチしていた、セクシーでカッコイイ香りでした。
清潔感を感じられる香りでもあるため、柔軟剤を連想する人も多かったみたいですね。
これはアメリカの香料会社が、業務用として世界各国に販売しているアロマです。
「フレッシュクリーン」というアロマがアズールで使用されていたものです。
つまり、アズールだけが独占していた専用の香りというわけではなかったようです。
アズールが独自に作っているアロマだと勘違いした人が多かったみたいですね。
オープン当初から1回目のリニューアルがされるまで、「このお店の匂いの香水はないですか?」という問い合わせが殺到していたそうです。
当然ながら、アズール独自ではないものを香水化して販売するのは容易ではないため、オープン当時は実現しませんでした。
それならばと、とにかく似ている匂いの香水はないかということで、この香りに魅了された人達が躍起になって探しまくっていたみたいです。
しかし、この匂いはとても個性的で似たような香水は皆無でした。
そうやって実際にはないものを探し続けていたらしいです。
ところが、5年が経過し1回目の店内の香りのリニューアル直前に、この「フレッシュクリーン」の再現に成功した香水が発売されました。
その香水は瞬く間に話題となり、常に品切れ入荷待ちとなるほど人気になりました。
アズールとは無関係の会社が作った香水ですが、香水専門の会社が作ったということもあり、その再現度は完璧なものでした。
それ以来、リニューアルされた後もこの匂いが忘れられず、ずっとこの香水を使い続けている人が多いようです。
AZULの匂い「フレッシュクリーン」を再現した香水
クロノス P・Z オードパルファム
この「クロノス」は、フレッシュクリーンを見事に再現しています。
似ているというレベルではなく、ほぼ同じ香りと言っても過言ではありません。
それもそのはずで、フレッシュクリーンの原液を香料分析にかけて、忠実に再現したと言われているので、当然同じ匂いになりますよね。
アレンジなど加えることなく、ここまで細かく忠実に再現しているのはクロノスだけだと断言できます。
なぜなら、フレッシュクリーンと家庭用ディフューザーを購入し実際に使用したこともあるので、ネット情報だけでなく実感としても断言できるというわけです。
クロノスの香りは、特定の香料の匂いがわかるような単純な香りではなく、一言では表現できません。
様々な香料が混ざりあった結果、この匂いが完成したという感じです。
公式ページには神秘的な香りという表現がありますが、まさにそのとおりです。
セクシーな要素とナチュラルな要素を併せ持つクールな香水です。
つけている人の性別を問わず、思わずついていきたくなってしまいます。
実際、この香水をつけていると「いい香りがするけど何の香水?」と聞かれることが多いそうです。
さすが、長年に渡り多くの人を魅了し続けたアズールの匂いですね。
プロリテック社もアズールも成し得なかった名香の香水化に成功したのは、このクロノスが初です。
これを知らずにAZULを語ることはできないでしょう。
ちなみに、この香水は渋谷の香水専門店「Perfume Zone」という有名店のオリジナル香水です。
商品名にP・Zと入っていますが、このお店の名前の頭文字を略したものだということです。
記憶によれば昔はP・Zが入っていなかったと思うのですが、商品名に変更があったようで香り自体に変更はないそうです。
SNSや口コミでP・Zが入ってて別物かと疑う内容を目にしたことがありますが、もちろんそんなことはなく、クロノスで間違いありません。
実店舗で購入する場合はこのお店にしか置いていないため、お近くの方は渋谷まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
下記は公式サイトになります。
https://blog.goo.ne.jp/magical-factory/e/e2d5d11fdfe356af28ae17cd6111520a
2013年下旬~2018年3月までのAZULの匂いとは?
2013年4月から2018年4月までの約5年間の香りは、アズール独自に開発したアロマの香りで、バラ系の香りをはっきりと感じ取ることができました。
あえて香調で表すなら「マリン&ローズ」というイメージですね。
どちらかというと女性向きの匂いだという反応が多かったようです。
柔軟剤的な要素や中性的な要素は消え、香水独特の(?)高級感が出たような気がします。
既存のブランド香水のレディースにもよくある王道の香りともいえます。
2013年下旬~2018年3月のAZULの匂いと同じ香水
イン・ザ・スポットライト
とても女性的な香りなので、女性がつけるとカッコイイという印象でいいかもしれません。
男性にはローズの甘さが少し気になるかもしれないです。
アズールの歴史に名を刻んだ香水と言えそうですね。
※この香水は既に廃盤となっているようです。
最近までの店内の匂いとオープン当初の匂いはちょっと違う?
最後に使用されていた店内の匂いはオープン当初と同じく「フレッシュクリーン」です。
しかし、いまいち昔と違うような気がするという意見もSNSで見かけます。
その理由は、アロマを控えめな設定に調節していたからです。
オープン当初はおそらく全開にして、ほぼマックスの濃度で散布していたのでしょう。
近年の香害問題などからそれも難しくなり、控えめにして香らせていたというところなのかもしれません。
そうすると不思議なもので、同じアロマであっても少し違う匂いに感じてしまうことがあります。
オープン当初の濃い匂いが好きだったという人にとってクロノスはもはや「在りし日のAZUL」なのでしょう。
逆に、控えめな方が好みだという人にも朗報があります。
「クロノス2」というクロノスの続編香水も発売されているのですが、これがまさに今の控えめなアズールと同じ匂いです。
クロノス P・Z2 オードパルファム
クロノス2はオードパルファムという濃度を維持したまま、クロノスを軽い印象にアレンジした香水です。
しっかりとフレッシュクリーンを再現しつつ、それを軽く香らせた印象に作られています。
まさに控えめな店内の匂いと同じだと感じました。
アズールの匂いは好きだけど、香水自体はあまり得意じゃないという人にも使いやすくていいと思います。
さて、いかがでしたでしょうか?
AZUL店内の匂いの変遷とフレッシュクリーン、そしてその再現度という観点からクロノスという香水を紹介してきました。
他にもフレッシュクリーンの再現を試みたり、クロノスをマネて作られた香水もいくつか存在しますが、やはり何事も元祖というのは強いものです。
クロノスより後に発売された香水は全てフレッシュクリーン「みたいな香り」であり、クロノスはフレッシュクリーン「そのままの香り」です。
いつかまた、あの素敵な香りが復活してくれることを祈りたいですね。
参考にして頂ければ幸いです。